2018-2019 シーズンコンサート
- 定期演奏会
- 予定枚数終了
第115回定期演奏会 井上道義 ミュージック・オブ・ジ・アメリカズ
2019年5月24日(金) ・ 25日(土) ・ 26日(日) 各日 15:00
力強いリズムとノスタルジックな響き
心踊る、アメリカ&メキシコの音楽
井上道義が、昨シーズンに続いてPAC定期に登場。今回も意欲的なプログラムで、若いオーケストラを熱演に導きます。
前半で演奏するのは、メキシコの現代音楽作曲家、マルケスの作品。ダンソン第2番は、キューバで発祥しメキシコに広がったダンス音楽、ダンソンの要素を取り込んだ、欧米では人気のオーケストラ演目。思わず体を揺らしたくなるパワフルでリズミカルな音楽が、客席を包みます。そして、指揮者のドゥダメルを生んだベネズエラの音楽教育システム、エル・システマ出身のトランペット奏者、パーチョ・フローレスをソリストに迎えて演奏されるのは、トランペット協奏曲。日本初演という貴重な機会です。
後半では、コープランドのバレエ組曲より、「ロデオ」からの2曲、「ビリー・ザ・キッド」を取り上げます。いずれも、20世紀アメリカを代表するコープランドの作風を象徴する、明快で力強く、時にノスタルジックな音楽が魅力の作品。マエストロ井上の遊び心が炸裂する、エキサイティングな公演となるでしょう。
マルケス : ダンソン第2番
マルケス : トランペット協奏曲 ※共同委嘱作品(日本初演)
コープランド : バレエ組曲「ロデオ」より
III. 土曜の夜のワルツ
IV. ホーダウン
コープランド : バレエ音楽「ビリー・ザ・キッド」組曲
指揮/井上 道義
トランペット/パーチョ・フローレス
管弦楽/兵庫芸術文化センター管弦楽団
兵庫県、兵庫県立芸術文化センター
文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)
独立行政法人 日本芸術文化振興会
指揮
井上 道義
Michiyoshi Inoue
ニュージーランド国立交響楽団首席客演指揮者、新日本フィルハーモニー交響楽団音楽監督、京都市交響楽団音楽監督、大阪フィルフィルハーモニー交響楽団首席指揮者、オーケストラ・アンサンブル金沢音楽監督を歴任。2014年4月、病に倒れるが同年10月に復帰を遂げる。2017年大阪国際フェスティバル「バーンスタイン:ミサ」を、2019年オペラ「ドン・ジョヴァンニ(森山開次演出)」を、2015&2020年オペラ「フィガロの結婚(野田秀樹演出)」を、いずれも総監督として率い既成概念にとらわれない唯一無二の舞台を作り上げている。2016年「渡邊暁雄基金特別賞」、「東燃ゼネラル音楽賞」、2018年「大阪文化賞」「大阪文化祭賞」「音楽クリティック・クラブ賞」、2019年「有馬賞」を受賞。2018年9月、日越外交関係樹立45周年記念 NHK交響楽団ベトナム公演を成功に導き、70歳を超えた現在その演奏は益々円熟味を増している。オーケストラ・アンサンブル金沢桂冠指揮者。
トランペット
パーチョ・フローレス
Pacho Flores
1981年ベネズエラ生まれ。8歳から父の手ほどきでトランペットを学ぶ。さらにフランスで名トランペット奏者、エリック・オビエの指導を受けた。
2005年フィリップ・ジョーンズ国際トランペット・コンクール第1位、2006年モーリス・アンドレ国際トランペット・コンクール第1位および特別賞受賞、そして同年、イタリア・ポルチア国際トランペット・コンクール第1位を受賞。
エル・システマ出身アーティストとして、シモン・ボリバル響、シモン・ボリバル金管五重奏団、そしてソリストとして来日した。
日本では札響、大阪フィル、東響、N響と共演しているほか、2011年には小澤征爾の招きでサイトウ・キネン・オーケストラの首席奏者を務めた。2013年、クリスティアン・バスケス指揮ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団とレコーディングを行い、DGレーベルでデビューを果たした。