2018-2019 シーズンコンサート
- 定期演奏会
- 予定枚数終了
第116回定期演奏会 下野竜也のブルックナー!
2019年6月21日(金)・ 22日(土)・ 23日(日)各日 15:00
ワーグナーとブルックナー、
濃密なロマンあふれる、二つの名作
創設以来PACを見守り続け、その成長にとってなくてはならない存在といっても過言ではない、下野竜也。彼が今シーズン取り上げるのは、後期ロマン派の時代、新しい響きと作曲技法を求めて飽くなき探求を行なった、ワーグナーとブルックナーという二人の作曲家。
前半は、ワーグナー「ヴェーゼンドンク歌曲集」。自身のパトロンの妻で、愛人関係にあったヴェーゼンドンクの詩に音楽をつけたこの連作歌曲は、同時期の作である楽劇「トリスタンとイゾルデ」とつながりのある、重要な作品。PAC初登場となるメゾ・ソプラノの池田香織を迎え、濃密なロマン漂う音楽を届けます。
そして後半は、下野にとって大切なレパートリーであるブルックナーから、交響曲第5番を演奏。下野とPACがブルックナーの交響曲に取り組むのは、第4番、第6番、第7番、第8番、第9番に加えて、これで6作目。下野のタクトは、ブルックナーが対位法の大家としての能力を発揮した人気曲に挑むにあたり、若いオーケストラに何を求めるのか。その熱いやりとりの末に生まれる音楽に、ご期待ください。
ワーグナー(ヘンツェ編) : 女声のための5つの詩
「ヴェーゼンドンク歌曲集」
ブルックナー : 交響曲第5番 変ロ長調
兵庫県、兵庫県立芸術文化センター
文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)
独立行政法人 日本芸術文化振興会

指揮
下野 竜也
Tatsuya Shimono
広島交響楽団音楽総監督(2017年4月〜)、広島ウインド・オーケストラ音楽監督(2011年1月〜)、京都市交響楽団常任首席客演指揮者(2017年4月〜2020年3月)。
鹿児島生まれ。2000年東京国際音楽コンクール<指揮>優勝と齋藤秀雄賞受賞、2001年ブザンソン国際指揮者コンクールの優勝で一躍脚光を浴びる。
国内の主要オーケストラに定期的に招かれる一方、ローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミー管、チェコフィルハーモニー管、シュツットガルト放送響、シリコンバレー響など国際舞台での活躍が目覚ましい。
これまでに読売日本交響楽団初代正指揮者、同首席客演指揮者、京都市交響楽団常任客演指揮者を歴任。
京都市立芸術大学音楽学部指揮専攻教授、東京音楽大学吹奏楽アカデミー特任教授、東京藝術大学音楽学部指揮科非常勤講師として後進の指導にもあたる。
太鼓芸能集団「鼓童」ミュージックアドバイザー。
鹿児島市ふるさと大使。おじゃんせ霧島大使。
公式ホームページ
http://www.tatsuyashimono.com/

メゾ・ソプラノ
池田 香織
Kaori Ikeda
慶応義塾大学法学部卒業。二期会オペラスタジオ修了。新国立劇場には『愛怨』影巳でデビュー後、『ルサルカ』『魔笛』『影のない女』、びわ湖ホール『死の都』ブリギッタ等話題の公演に数多く出演。とりわけワーグナー作品には欠かせない存在であり、新国立劇場『ラインの黄金』『神々の黄昏』『パルジファル』、びわ湖ホール『ラインの黄金』等出演。16年にはついに難役イゾルデに取り組み、二期会・ライプツィヒ歌劇場提携公演『トリスタンとイゾルデ』で絶賛を博した。東京オペラシティ同時代音楽企画コンポージアム2015:サーリアホ作曲オペラ『遙かなる愛』巡礼の旅人で出演、現代作品においても高い評価を得た。コンサートでも、ヴェルディ「レクイエム」、ベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」、マーラー「復活」等で活躍。オーボエ・ピアノとのユニットtrio97としてCD「Libestraum~愛のおくりもの」をリリース。二期会会員