2018-2019 シーズンコンサート

  • 定期演奏会
  • 予定枚数終了

第114回定期演奏会 パスカル・ロフェ&工藤重典 魅惑のフランス音楽

日時

2019年4月19日(金) ・ 20日(土) ・ 21日(日) 各日 15:00

会場

兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール

芸術の都に咲いた、鮮やかな管弦楽曲
名手のフルートに酔いしれる

20世紀を迎える頃、芸術の都パリには世界から音楽家が集い、影響を与え合いながら創作活動を行いました。第114回定期で演奏されるのは、そんな刺激的な時代に生まれた珠玉の管弦楽曲です。
コンサートは、当時パリで人気を集めたロシア・バレエ団のためにストラヴィンスキーが書いた「プルチネッラ」組曲で幕を開け、イベール、デュカス、ドビュッシーという、フランスの作曲家の作品へと続きます。
デュカス「魔法使いの弟子」は、ディズニー映画「ファンタジア」でもおなじみ、ストーリーが頭に浮かぶ生き生きとした音楽が魅力の交響詩。また、ドビュッシーの「海」は、移ろいゆく海の表情が巧みなオーケストレーションで表現された、作曲家の出世作です。PAC定期2度目の登場となる、パリ生まれパリ育ちの名指揮者パスカル・ロフェが、フランスものならではの色彩をPACとともに再現します。
イベールのフルート協奏曲のソリストは、PAC定期初登場、日本を代表するフルート奏者の工藤重典。パリで学び活動した名手の音色を、存分にお楽しみください。

曲目

ストラヴィンスキー : バレエ音楽「プルチネッラ」組曲
イベール : フルート協奏曲
デュカス : 交響詩「魔法使いの弟子」
ドビュッシー : 交響詩「海」

曲目解説

出演

指揮/パスカル・ロフェ
フルート/工藤 重典
管弦楽/兵庫芸術文化センター管弦楽団

主催

兵庫県、兵庫県立芸術文化センター

助成

舞台芸術創造活動活性化事業
文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)
独立行政法人 日本芸術文化振興会

パスカル・ロフェ

指揮

パスカル・ロフェ

Pascal Rophé

2014/15年シーズンからフランス国立ロワール管の音楽監督。2009年まではリエージュ・フィルの芸術監督を務めた。パリ国立音楽院を卒業後、1988年のブザンソン国際指揮者コンクールで第2位。その後1992年からブーレーズやロバートソンとともにアンサンブル・アンテルコンタンポランを指揮した。レパートリーは現代音楽と18-19世紀の交響楽作品を両方扱うバランス感覚をもっていて、ストラヴィンスキーからブーレーズ、ベートーヴェンに至る楽曲を、フィルハーモニア管、BBC響、フランス国立管、フランス国立放送フィル、スイス・ロマンド管、N響、ソウル・フィルなどと演奏している。オペラにも力を入れ、ローマ歌劇場で《タイス》、グラインドボーン・ツーリング・オペラで《ペレアスとメリザンド》、ブダペストで《さまよえるオランダ人》《カルメル派修道女の対話》、パリ・オペラ座でマントヴァーニの《アフマートヴァ》を指揮するなど、この分野でも活動は多岐にわたる。録音も多く、フランス放送フィルやBBC響などと共演したディスクは多くの賞を受賞し、2016年には、デュティユーの生誕100年を記念して、BISレーベルからデュティユー作品集がリリースされた。

工藤 重典

フルート

工藤 重典

Shigenori Kudo

国際的フルーティストとして活躍する工藤重典は、1979年にパリ国立音楽院を一等賞で卒業し、恩師ジャン・ピエール・ランパルに認められ、パリのシャンゼリゼ劇場やサールプレイエル、ウィーン楽友協会大ホール、ミラノ・スカラ座、ニューヨークのリンカーンセンター、モスクワのチャイコフスキー音楽院ホール、ミュンヘンのヘラクレスザール、サントリーホール、台北国家戯劇院、ソウル芸術の殿堂、上海及び北京音楽学院コンサートホールなど世界の百数十都市でソリストとして招かれている。またリサイタルやマスタークラスを40ヶ国、180以上の都市で開催。1978年、第2回パリ国際フルートコンクール及び1980年、第1回JPランパル国際フルートコンクールでそれぞれ優勝。現在、東京音楽大学教授、エリザベート音楽大学客員教授、昭和音楽大学客員教授、パリ・エコール・ノルマル教授を務めている。2015年、フルートを演奏し始めて50年目の記念プロジェクトを各地で展開し成功をおさめた。