2018-2019 シーズンコンサート
- 定期演奏会
- 予定枚数終了
第113回定期演奏会 フロール×フアンチ シューマン&ブラームス
2019年3月15日(金) ・ 16日(土) ・ 17日(日) 各日 15:00
名匠のタクトで、ドイツ音楽の系譜を追う
ロマンあふれる珠玉のプログラム
PAC定期2度目の登場、ドイツ、ライプツィヒ生まれの指揮者、クラウス・ペーター・フロールが届けるのは、ドイツ音楽の系譜を追う、名作揃いのプログラム。
冒頭は、ベートーヴェンが、敬愛するドイツの詩人ゲーテの戯曲のために書いた「エグモント」の序曲。勇壮な音楽で幕を開けます。
続けて演奏されるのは、ドイツ・ロマン派音楽を発展させたシューマンによるピアノ協奏曲。クレア・フアンチは、2014年の名曲コンサートでベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番を弾きPACと初共演、定期には今回が初登場となります。アメリカのカーティス音楽院でラン・ランやユジャ・ワンの師としても知られるゲイリー・グラフマンのもと学び、その後長らくドイツで暮らすピアニストです。2018年6月にゲザ・アンダ国際ピアノコンクールで優勝したばかりと、ますます注目を集めています。
後半は、シューマンに才能を見出されて名をなしたブラームスの交響曲第1番。ベートーヴェンの偉大な9つの交響曲を意識するあまり、20年以上を経て完成に至ったこの作品は、ベートーヴェンの第10番と称されました。ドイツ音楽の真髄を知る名匠が紡ぎ出す重厚なサウンドを、どうぞお楽しみに。
ベートーヴェン : 「エグモント」序曲
シューマン : ピアノ協奏曲 イ短調 op.54
ブラームス : 交響曲第1番 ハ短調 op.68
指揮/クラウス・ペーター・フロール
ピアノ/クレア・フアンチ
管弦楽/兵庫芸術文化センター管弦楽団
兵庫県、兵庫県立芸術文化センター
文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)
独立行政法人 日本芸術文化振興会
指揮
クラウス・ペーター・フロール
Claus Peter Flor
旧東独ライプツィヒ生まれ。当初ヴァイオリンを学び、後にR. クーベリック、K. ザンデルリンクらに指揮を学ぶ。31才の時にベルリン交響楽団(2006年にベルリン・コンツェルトハウス管と名称変更)の音楽監督に就任。同時に、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、シュターツカペレ・ドレスデンなどを指揮、35歳の時は、ベルリン・フィルに客演した。
これまでに、コンセルトヘボウ管、パリ管、バンベルク響、フランクフルト放響、ロンドン響、NHK響、ボストン響、シカゴ響、フィラデルフィア管、サンフランシスコ響、ニューヨーク・フィル等の欧米の主要なオーケストラを指揮している。
オペラの分野でも、ベルリン・ドイツ・オペラ、ドレスデン、ケルン等の歌劇場で指揮しているほか、ドイツ国外では「フィガロの結婚」をブリュッセルのモネ劇場で指揮し、同劇場とは日本公演も果たした。
録音も多数あるが、バンベルク響とのメンデルスゾーンの録音はとりわけ高い評価を受けている。
ピアノ
クレア・フアンチ
Claire Huangci
“限界を超えるほどの輝かしい音に加えて、クレア・フアンチは潜在する重要な点に 鋭く気づき音楽を巧みに創り上げる”とドイツのラジオ・ブレーメンは彼女を評した。2009年ドイツ・ダルムシュタットのショパン国際コンクール優勝。2010 年アメリカ・マイアミの同コンクールで優勝。2013年には、アメリカ・ピアニスト協会賞の5 人の内の1人にノミネートされ、夏には、チャイコフスキーとプロコフィエフを収めたソロデビューアルバム〈Sleeping Beauty〉がベルリン・クラシックスから発売。
2015年にも同じくベルリン・クラシックスから〈スカルラッティ・ソナタ集〉を発表。 ドイツレコード批評家賞を受賞するなど高い評価を受けた。
ノリントン指揮、シュトゥットガルト放送響、ベルリン・ドイツ響、ミュンヘン室内管、モスクワ放送響など世界の名だたるオーケストラと共演をしている。