2018-2019 シーズンコンサート

  • 定期演奏会
  • 予定枚数終了

第112回定期演奏会 岩村力&マイヤース オーケストラ音楽の融合

日時

2019年2月15日(金) ・ 16日(土) ・ 17日(日) 各日 15:00

会場

兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール

兵庫ゆかりの大澤壽人作品と
シェエラザードのエキゾチックな世界
マイヤースの歌うヴァイオリンを聴く
第112回定期でタクトを振るのは、レジデント・コンダクターの岩村力。兵庫にゆかりの深い作曲家、大澤壽人(おおさわ ひさと)の「路地よりの断章」を取り上げます。大澤壽人は、神戸に生まれ、関西学院卒業後はボストンとパリで学びました。帰国後は不遇の運命をたどり、神戸女学院で教鞭をとっていた40代半ばに急逝。欧米で高く評価された、知られざる天才作曲家です。
そしてPAC定期初登場のアン・アキコ・マイヤースをソリストに迎えて演奏されるのは、日本初演となるラウタヴァーラの「ファンタジア」。20世紀フィンランドを代表するこの作曲家が、晩年マイヤースのために書いた、ミステリアスな魅力にあふれる作品です。超絶技巧を要するラヴェル「ツィガーヌ」とあわせて、ヴァイオリニストの音楽性を存分に堪能できるでしょう。
後半は、リムスキー=コルサコフの名オーケストレーションが光る「シェエラザード」。岩村が力強い指揮でPACを導き、千一夜物語のストーリーを生き生きと奏でます。エキゾチックなエッセンスが効いた多彩なプログラムにご期待ください。

曲目

大澤 壽人 : 交響組曲「路地よりの断章」
ラウタヴァーラ :ヴァイオリンと管弦楽のための「ファンタジア」 ※日本初演
ラヴェル : ツィガーヌ
リムスキー=コルサコフ : 交響組曲「シェエラザード」 op.35

曲目解説

出演

指揮/岩村 力
ヴァイオリン/アン・アキコ・マイヤース
管弦楽/兵庫芸術文化センター管弦楽団

主催

兵庫県、兵庫県立芸術文化センター

助成

舞台芸術創造活動活性化事業
文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)
独立行政法人 日本芸術文化振興会

アン・アキコ・マイヤース

ヴァイオリン

アン・アキコ・マイヤース

Anne Akiko Meyers

アン・アキコ・マイヤースは、情熱的な演奏、音の純粋さ、深く詩的な解釈、革新的なプログラミング、そして新しい楽曲を委嘱し、現代曲に果敢に取り組む姿勢で高く評価されている。
2017年には、フィンランドの作曲家エイノユハニ・ラウタヴァーラ(1928-2016)が彼女のために書いた晩年の作品「ファンタジア」の世界初演と録音(クリスチャン・ヤルヴィ指揮フィルハーモニア管弦楽団)を行った。このCDは彼女の35枚目のCDにあたり、そのほかリヨン管弦楽団(レナード・スラットキン指揮)、MDRライプツィヒ交響楽団(C.ヤルヴィ指揮)とも録音を行っている。
ウィントン・マルサリス、坂本龍一、冨田勲、イル・ディーヴォ、マイケル・ボルトン等、様々なジャンルのアーティストと共演している。
カリフォルニア州サンディエゴ生まれ。インディアナ大学で学んだ後、ジュリアード音楽院でドロシー・ディレイ、川崎雅夫等に師事する。エイヴリー・フィッシャー・キャリア賞受賞。