2019-2020 シーズンコンサート

  • 定期演奏会
  • 予定枚数終了

第125回定期演奏会 下野竜也&川久保賜紀 美しきチェコの音風景

日時

2020年6月19日(金) ・ 20日(土) ・ 21日(日) 各日 15:00

会場

兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール

《 公演中止 》

音楽で描かれた、愛すべき故郷への想い
創設間もない頃からPACと共演を重ね、成長を見守り続ける下野竜也。今回取り上げるのは、東欧の美しい国、チェコが生んだドヴォルザークとヤナーチェクの作品です。
幕開けは、ボヘミアの宗教改革者フス支持者たちを描いた、ドヴォルザークの劇付随音楽「フス教徒」序曲。続くヴァイオリン協奏曲でソリストに迎えるのは、2002年チャイコフスキー国際コンクール最高位受賞以来、第一線で輝き続ける川久保賜紀。しなやかで情感豊かなヴァイオリンが、ドヴォルザーク珠玉のメロディを歌い上げます。
そして、先達の郷土愛を受け継いだヤナーチェクからは、晩年の2作品。組曲「利口な女狐の物語」が描くのは、森を舞台に動物と人間が繰り広げる生命のドラマ。続く「シンフォニエッタ」は、1918年のチェコスロバキア独立によせる想いが投影された作品です。村上春樹の小説「1Q84」に登場し、注目を集めた楽曲でもあります。
民族音楽のエッセンスを湛えた濃密なプログラムで、マエストロ下野はPACからどんな音を引き出すのか。どうぞご期待ください。

曲目

ドヴォルザーク : 序曲 「フス教徒」 op.67
ドヴォルザーク : ヴァイオリン協奏曲 イ短調 op.53
ヤナーチェク : 歌劇 「利口な女狐の物語」 組曲(ターリッヒによる管弦楽編)
ヤナーチェク : シンフォニエッタ

出演

指揮/下野 竜也
ヴァイオリン/川久保 賜紀
管弦楽/兵庫芸術文化センター管弦楽団

主催

兵庫県、兵庫県立芸術文化センター

助成

舞台芸術創造活動活性化事業
文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)
独立行政法人 日本芸術文化振興会

下野 竜也

指揮

下野 竜也

Tatsuya Shimono

鹿児島生まれ。2000年東京国際音楽コンクール、2001年ブザンソン国際指揮者コンクール優勝。NHK交響楽団をはじめ国内の主要オーケストラの定期演奏会に毎年のように招かれる一方、ローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミー管、チェコ・フィル、サンノゼ響、シンフォニア・ヴァルソヴィア、バルセロナ響をはじめとした国際舞台でも活躍している。オペラにおいても新国立劇場、二期会、日生劇場をはじめ注目の公演で指揮を務めている。
2011年から広島ウインドオーケストラ音楽監督、2023年10月、NHK交響楽団正指揮者に就任。2024年4月、札幌交響楽団首席客演指揮者ならびに広島交響楽団桂冠指揮者に就任。
これまでに読売日本交響楽団正指揮者、同首席客演指揮者、京都市交響楽団常任首席客演指揮者、広島交響楽団音楽総監督を歴任。
東京藝術大学、東京音楽大学にて後進の指導にもあたる。
齋藤秀雄メモリアル基金賞、芸術選奨文部科学大臣賞、東燃ゼネラル音楽賞奨励賞、有馬賞、広島市民賞、中国文化賞など受賞多数。
鹿児島市ふるさと大使。
NHK大河ドラマテーマ曲収録(これまでに6作品)、NHKFM「吹奏楽のひびき」パーソナリティを務めるなど、放送においても活躍している。

公式ホームページ
http://www.tatsuyashimono.com/

川久保 賜紀

ヴァイオリン

川久保 賜紀

Tamaki Kawakubo

サラサーテ国際ヴァイオリン・コンクール優勝(2001)、チャイコフスキー国際音楽コンクール・ヴァイオリン部門最高位受賞(2002)。クラシックから現代まで幅広いレパートリーを手がけ、国内外でリーディングソリストとして活躍。若くして主要な北米オーケストラと共演し、チョン・ミョンフン指揮アジア・フィルのソリストとして日本デビュー(1997)。 高度な技術と作品の品位を尊ぶ深い音楽性に高い評価を得ている。小菅優とのデュオでドイツ・ツアーやワシントンなどで自ら企画するコンサートを行うなど、コンサート・プロデューサーとしての才能も発揮、リサイタルだけではなく室内楽にも積極的に取り組んでいる。近年では、パーヴォ・ヤルヴィ指揮NHK交響楽団との共演の他、室内楽プロジェクトやアウトリーチなど幅広く展開。5歳でヴァイオリンを始め、R.リプセット、D.ディレイ、川崎雅夫、Z.ブロンの各氏に師事。 現在、桐朋学園大学院大学(富山校)教授。 PACには、これまでに名曲コンサートや定期演奏会に出演、共演を重ねている。

公式ホームページ
http://www.tamakikawakubo.com/