2019-2020 シーズンコンサート

  • 定期演奏会
  • 予定枚数終了

第123回定期演奏会 井上道義 煌めきのスペイン

日時

2020年4月17日(金) ・ 18日(土) ・ 19日(日)  各日 15:00

会場

兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール

《 公演中止 》

スペインの名手たちと織りなす、鮮やかな響き

毎回、刺激に満ちた演目を用意してくれるマエストロ井上道義が今回届けるのは、オール・スペイン・プログラム。スペイン生まれの二人のソリストがPACに初登場します。
美しく哀愁に満ちた第2楽章の旋律が有名な、ロドリーゴのアランフェス協奏曲でギターソロを演奏するのは、パブロ・サインス・ビジェガス。近年優れた奏者が多く誕生しているスペインのギター界においても、圧倒的なテクニックと情感豊かな表現力で特に注目を集めている人物です。
ファリャ自身が“交響的印象”と呼んだピアノとオーケストラのための作品「スペインの夜の庭」では、鮮やかな音色の持ち主でスペインものを得意とする、ルイス・フェルナンド・ペレスが登場。
そして、これらを挟む形で置かれているのが、ファリャの組曲「三角帽子」。もとは、粉屋とその美しい女房、好色な代官をめぐるバレエ作品。スペイン舞曲の要素がふんだんに用いられた、情熱的で躍動感たっぷりの音楽を堪能できるでしょう。
マエストロ井上のタクトが巻き起こすスペインの風。どうぞお楽しみに。

曲目

ファリャ : バレエ組曲 「三角帽子」 第1部
ロドリーゴ : アランフェス協奏曲
ファリャ : 交響的印象 「スペインの庭の夜」
ファリャ : バレエ組曲 「三角帽子」 第2部

出演

指揮/井上 道義
ギター/パブロ・サインス・ビジェガス
ピアノ/ルイス・フェルナンド・ペレス
管弦楽/兵庫芸術文化センター管弦楽団

主催

兵庫県、兵庫県立芸術文化センター

助成

舞台芸術創造活動活性化事業
文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)
独立行政法人 日本芸術文化振興会

井上道義

指揮

井上 道義

Michiyoshi Inoue

ニュージーランド国立交響楽団首席客演指揮者、新日本フィルハーモニー交響楽団音楽監督、京都市交響楽団音楽監督、大阪フィルフィルハーモニー交響楽団首席指揮者、オーケストラ・アンサンブル金沢音楽監督を歴任。2014年4月、病に倒れるが同年10月に復帰を遂げる。2017年大阪国際フェスティバル「バーンスタイン:ミサ」を、2019年オペラ「ドン・ジョヴァンニ(森山開次演出)」を、2015&2020年オペラ「フィガロの結婚(野田秀樹演出)」を、いずれも総監督として率い既成概念にとらわれない唯一無二の舞台を作り上げている。2016年「渡邊暁雄基金特別賞」、「東燃ゼネラル音楽賞」、2018年「大阪文化賞」「大阪文化祭賞」「音楽クリティック・クラブ賞」、2019年「有馬賞」を受賞。2018年9月、日越外交関係樹立45周年記念 NHK交響楽団ベトナム公演を成功に導き、70歳を超えた現在その演奏は益々円熟味を増している。オーケストラ・アンサンブル金沢桂冠指揮者。

パブロ・サインス・ビジェガス

ギター

パブロ・サインス・ビジェガス

Pablo Sáinz Villegas

スペイン・ラリロハ地方の実力派ギタリスト。カリスマ性、情熱、驚異のテクニックを併せ持ちこの世代の唯一無二の存在として世界的に知られる。2003年タレガ国際ギターコンクール優勝、2006年にクリストファー・パークニング・コンクールで金メダルを受賞し、これまでに30を超える音楽賞を受賞している。2006年、ニューヨーク・フィルデビュー。2012年、5回のアカデミー賞を受賞している作曲家であるジョン・ウィリアムズによるギターの新作「Rounds」の世界初演を行う。これまでにボストン交響楽団、ピッツバーグ交響楽団、シンシナティ交響楽団、イスラエルフィルハーモニー管弦楽団、スペイン国立交響楽団など世界のトップレベルのオーケストラと共演している。2018年は、ニューヨークのカーネギーホールで開催されたグラミー賞クラシックイベントに選抜されたアーティストの一人。クラシック音楽を通じ異文化コミュニティの交流を促すプログラム「The Music Without Borders Legacy」創設者。

ルイス・フェルナンド・ペレス

ピアノ

ルイス・フェルナンド・ペレス

Luis Fernando Pérez

バシュキーロフやラローチャ、エマールら錚々たる一流ピアニストに師事。フランツ・リスト賞やグラナドス賞、ラローチャ賞などの受賞歴を誇り、アルベニス・メダルも受賞。スペイン音楽演奏の第一人者で、グラモフォン誌からは「伝説の4人」と絶賛された。
ロス・マルバ、ロペス=コボス、山田和樹、リスらの指揮のもと、スペイン国立管、ビルバオ響、バルセロナ響、シンフォニア・ヴァルソヴィアなどと共演し、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭や各国のラ・フォル・ジュルネなどに出演している。録音も活発で、それらの多くがディアパゾン・ドールやショク賞などの国際的な賞を受賞している。