2026.11.04
アーティストインタビュー
幼少期を過ごした神戸の思い出は、楽しいものばかり!
現在17歳、ピアノ界で熱い視線を集めるピアニスト、ソフィア・リュウ。上海に生まれ、2歳から7歳までを神戸で過ごしたのちカナダへ移り、現在はモントリオールに暮らす。
神戸時代で特に記憶に残ることはあるのだろうか?
「毎日が楽しかったので、特定の思い出を挙げるのは難しいくらいです!母の自転車の後ろに乗せられて幼稚園に通い、買い物に行き、友達と遊び、毎週ピアノのレッスンを受けたことがとても幸せでした。ピアノを始めたのも日本でした。初めて人前で演奏したのは5歳の頃、ピアノの発表会です。私は後半が出番だったので、他の子たちが緊張して怖がっている中、“いつになったら私の番が来るの?”と何回も聞いたことを覚えています。今でも本番前は待ちきれません。何度生まれ変わっても、私はピアニストの道を選ぶでしょう。演奏する喜びは他のなにものにも変え難く、音楽家になることは私の運命だと信じています」
カナダで師事した名ピアニストにして名教育者のダン・タイ・ソンは、リュウについて「長きにわたる教師人生のなかで出会ったもっとも才能ある生徒のひとり」と称す。そんな師から学んだことについて、彼女はこう語る。
「最も印象に残るのは、“常に想像力を働かせて演奏しなさい”、“自分が作曲家であるかのように演奏しなさい”という教えです。彼は音楽家としての私を形作ってくれた素晴らしいメンターです。芸術家として並外れた個性を持ち、物事を洞察するうえでのさまざまな視点を与えてくれました」
そんな新進気鋭のピアニストが今回の定期演奏会で挑むのは、ピアノコンチェルトのマスターピース、ラフマニノフの協奏曲第2番だ。
「正直、この作品に最初から特別な愛着を感じたわけではありませんでしたが、年月を経てどんどん好きになり、今ではピアノのレパートリーの中で最も偉大な作品のひとつだと感じています。技術的にも音楽的にも難しいですが、同時に、とても親しみやすい楽曲でもあります。ラフマニノフの作品に登場するさまざまな和声は、豊かな色彩を感じさせて、このことは、彼が真の天才で、作品が超越的なものであったことを示しています」
すでに世界の舞台で活躍する彼女だが、ピアノを弾くこと以外では、“何かを書くこと”が息抜きになっているという。
「私は音楽はもちろん、詩や物語などあらゆる形で書くことが大好きです。書くということ、創作するということは魔法のような作業だと思います。それは、“今から何かを書こう”と決めたら、その5分前にはそれまで存在しなかったものがこの世に生まれているということだから。その過程が大好きなんです」
今回は、幼少期を過ごした兵庫で演奏することを心から楽しみにしているという。
「子どもの頃に好きだった食べ物は、うなぎ、とんかつ、ざるそばなど……日本の食事は何でも大好きでしたから、再訪はいつも楽しみです。私の故郷であり、世界の中でも大好きな場所のひとつである兵庫で演奏できること、そしてみなさんと素晴らしい音楽を分かち合えることをとても嬉しく思っています!」
神戸時代で特に記憶に残ることはあるのだろうか?
「毎日が楽しかったので、特定の思い出を挙げるのは難しいくらいです!母の自転車の後ろに乗せられて幼稚園に通い、買い物に行き、友達と遊び、毎週ピアノのレッスンを受けたことがとても幸せでした。ピアノを始めたのも日本でした。初めて人前で演奏したのは5歳の頃、ピアノの発表会です。私は後半が出番だったので、他の子たちが緊張して怖がっている中、“いつになったら私の番が来るの?”と何回も聞いたことを覚えています。今でも本番前は待ちきれません。何度生まれ変わっても、私はピアニストの道を選ぶでしょう。演奏する喜びは他のなにものにも変え難く、音楽家になることは私の運命だと信じています」
カナダで師事した名ピアニストにして名教育者のダン・タイ・ソンは、リュウについて「長きにわたる教師人生のなかで出会ったもっとも才能ある生徒のひとり」と称す。そんな師から学んだことについて、彼女はこう語る。
「最も印象に残るのは、“常に想像力を働かせて演奏しなさい”、“自分が作曲家であるかのように演奏しなさい”という教えです。彼は音楽家としての私を形作ってくれた素晴らしいメンターです。芸術家として並外れた個性を持ち、物事を洞察するうえでのさまざまな視点を与えてくれました」
そんな新進気鋭のピアニストが今回の定期演奏会で挑むのは、ピアノコンチェルトのマスターピース、ラフマニノフの協奏曲第2番だ。
「正直、この作品に最初から特別な愛着を感じたわけではありませんでしたが、年月を経てどんどん好きになり、今ではピアノのレパートリーの中で最も偉大な作品のひとつだと感じています。技術的にも音楽的にも難しいですが、同時に、とても親しみやすい楽曲でもあります。ラフマニノフの作品に登場するさまざまな和声は、豊かな色彩を感じさせて、このことは、彼が真の天才で、作品が超越的なものであったことを示しています」
すでに世界の舞台で活躍する彼女だが、ピアノを弾くこと以外では、“何かを書くこと”が息抜きになっているという。
「私は音楽はもちろん、詩や物語などあらゆる形で書くことが大好きです。書くということ、創作するということは魔法のような作業だと思います。それは、“今から何かを書こう”と決めたら、その5分前にはそれまで存在しなかったものがこの世に生まれているということだから。その過程が大好きなんです」
今回は、幼少期を過ごした兵庫で演奏することを心から楽しみにしているという。
「子どもの頃に好きだった食べ物は、うなぎ、とんかつ、ざるそばなど……日本の食事は何でも大好きでしたから、再訪はいつも楽しみです。私の故郷であり、世界の中でも大好きな場所のひとつである兵庫で演奏できること、そしてみなさんと素晴らしい音楽を分かち合えることをとても嬉しく思っています!」
高坂 はる香(音楽ライター)
《プロフィール》
ソフィア・リュウ(ピアノ)
2008年上海生まれ。モントリオールでダン・タイ・ソンに師事。様々なコンクールで優勝・入賞し、各地で大成功をおさめている。クリーヴランド管、トゥールーズ・キャピトル国立管、N響などと共演。ラ・ロック・ダンテロン国際音楽祭などにも定期的に招かれる。
ソフィア・リュウ(ピアノ)
2008年上海生まれ。モントリオールでダン・タイ・ソンに師事。様々なコンクールで優勝・入賞し、各地で大成功をおさめている。クリーヴランド管、トゥールーズ・キャピトル国立管、N響などと共演。ラ・ロック・ダンテロン国際音楽祭などにも定期的に招かれる。
兵庫芸術文化センター管弦楽団
第173回定期演奏会
ザンデルリンク ベートーヴェン7番
【日時】
2026年11月6日(金)・7日(土)・8日(日)
各日3:00pm開演
【会場】
兵庫県立芸術文化センター
KOBELCO大ホール
【出演】
指揮:ミヒャエル・ザンデルリンク
ピアノ:ソフィア・リュウ
管弦楽:兵庫芸術文化センター管弦楽団
【曲目】
ウェーバー:歌劇「オイリアンテ」序曲 op.81
ラフマニノフ: ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 op.18
ベートーヴェン: 交響曲 第7番 イ長調 op.92
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第173回定期演奏会
ザンデルリンク ベートーヴェン7番
【日時】
2026年11月6日(金)・7日(土)・8日(日)
各日3:00pm開演
【会場】
兵庫県立芸術文化センター
KOBELCO大ホール
【出演】
指揮:ミヒャエル・ザンデルリンク
ピアノ:ソフィア・リュウ
管弦楽:兵庫芸術文化センター管弦楽団
【曲目】
ウェーバー:歌劇「オイリアンテ」序曲 op.81
ラフマニノフ: ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 op.18
ベートーヴェン: 交響曲 第7番 イ長調 op.92
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