2019-2020 シーズンコンサート

  • 定期演奏会
  • 予定枚数終了

第121回定期演奏会 ミラノフ&児玉 桃 ザ・チャイコフスキー!

日時

2020年2月14日(金) ・ 15日(土) ・ 16日(日)  各日 15:00

会場

兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール

あふれるロマンと哀愁
チャイコフスキーが音楽で描いた二つのドラマ

ロシア音楽ならではのロマンと哀愁がつまった、チャイコフスキーの世界。第121回定期では、ドラマティックな音楽で聴き手を魅了する二つの作品が届けられます。
ピアノ協奏曲第1番は、草稿の段階で大ピアニストの友人から「貧弱で演奏不可能」と酷評されたことでも知られる作品。しかし、広大なロシアの大地を思わせるその音楽は、今や定番レパートリーとして世界中で愛されています。PAC定期初登場、大阪生まれ、ヨーロッパ育ちの児玉桃の凛々しく美しいピアノが、その名曲たる所以を存分に教えてくれるでしょう。
後半に演奏されるのは、イギリスの詩人バイロンの劇詩に基づいて書かれた「マンフレッド交響曲」。愛する人を失ったアルプスの城主マンフレッドが、苦悩の中、死を求めて山中をさまよい、最後は苦しみから解放されて息絶えるという筋書き。
指揮はPAC定期6度目の登場、メンバーが厚い信頼を寄せるロッセン・ミラノフ。神秘的な物語を、若きPACとともに壮大なスケールで描きあげます。どうぞご期待ください。

曲目

チャイコフスキー : ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 op.23
チャイコフスキー : マンフレッド交響曲 op.58

曲目解説

出演

指揮/ロッセン・ミラノフ
ピアノ/児玉 桃
管弦楽/兵庫芸術文化センター管弦楽団

助成

舞台芸術創造活動活性化事業
文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)
独立行政法人 日本芸術文化振興会

ロッセン・ミラノフ

指揮

ロッセン・ミラノフ

Rossen Milanov

聴衆からも演奏家からも深く敬愛されているロッセン・ミラノフは、現在、アメリカのコロンバス交響楽団、シャトークア交響楽団、プリンストン交響楽団、そしてスペインのアストゥーリアス交響楽団の音楽監督を務めている。2019年秋からは、スロベニア放送響の首席指揮者にも就任。
すでにアメリカ国内はもとより国際的にも指揮者として確固たる地位を築いているミラノフは、シンフォニーとオペラ・バレエの両分野において活躍しており、これまでにBBC響、スイス・ロマンド管、ロッテルダム管、ベルリン・コミーシュ・オーパー、チューリッヒ・バレエ、トロント響、サンパウロ州立響、ニュージーランド響を、そしてアジアにおいてはN響、東響、兵庫芸術文化センター管、シンガポール響、マレーシア・フィル、香港フィルなどを指揮している。
ロッセン・ミラノフはカーティス音楽院とジュリアード音楽院(ブルーノ・ワルター記念奨学金を授与された)で指揮を学んだ。

Momo Kodama

ピアノ

児玉 桃

Momo Kodama

J.S.バッハからメシアンを含む現代作品まで、幅広いレパートリーと豊かな表現力で活躍を続ける国際派。幼少の頃よりヨーロッパで育ち、パリ国立音楽院に学ぶ。1991年、ミュンヘン国際コンクールに最年少で最高位に輝く。
その後、ケント・ナガノ指揮ベルリン・フィル、小澤征爾指揮ボストン響、モントリオール響、ベルリン・ドイツ響、北ドイツ放送交響楽団との共演、デュトワ指揮NHK交響楽団とのアジアツアーのソリストを務めるなど着実に世界的なキャリアを築く。
2013年にはルツェルン音楽祭、ウィグモアホール、東京オペラシティ文化財団の共同委嘱による「細川俊夫:練習曲集」をルツェルン音楽祭にて世界初演、12月には東京オペラシティにて日本初演、翌年ロンドン・ウィグモアホールでも演奏。
CD録音も活発に行い、オクタビア・レコード、ECMより数多くリリースしている。
2009年中島健蔵音楽賞および、芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。
パリ在住。