2019-2020 シーズンコンサート
- 定期演奏会
- 予定枚数終了
第119回定期演奏会 カーチュン・ウォンの「巨人」&メネセスのショスタコーヴィチ
2019年11月22日(金) ・ 23日(土・祝) ・ 24日(日) 各日 開演 3:00PM(開場 2:00PM)
世界が注目する気鋭がPAC定期初登場
名チェリストの自在な表現を聴く
今、世界から熱い注目を集める若手指揮者カーチュン・ウォンが、PAC定期に初登場。1986年シンガポール生まれ。大指揮者クルト・マズア晩年の愛弟子として学び、2016年グスタフ・マーラー国際指揮者コンクールに優勝。ニュルンベルク交響楽団首席指揮者に就任するなど、急激に活躍の場を広げる気鋭です。
ショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第1番でソリストに迎えるのは、ブラジル生まれの名手、アントニオ・メネセス。キレのあるリズム、斬新なハーモニーを持つショスタコーヴィチの世界を、ベテランの自由自在な音楽表現で存分にお楽しみください。
そして後半は、マーラーが20代後半に書いた自伝的な交響曲といわれる、第1番「巨人」。タイトルは、ジャン・パウルの同名の小説に由来し、若々しい情熱、苦悩や葛藤、未来への意欲が大編成のオーケストラで表現されます。
カーチュン・ウォンが、同世代のPACとの間でどんな化学反応を起こすのか。どうぞご期待ください。
ショスタコーヴィチ : チェロ協奏曲 第1番 変ホ長調 op.107
マーラー : 交響曲 第1番 ニ長調 「巨人」
指揮/カーチュン・ウォン
チェロ/アントニオ・メネセス
管弦楽/兵庫芸術文化センター管弦楽団
兵庫県、兵庫県立芸術文化センター
文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)
独立行政法人 日本芸術文化振興会

指揮
カーチュン・ウォン
Kahchun Wong
シンガポール出身の指揮者カーチュン・ウォンは、ニュルンベルク響首席指揮者、そして、日本フィル首席客演指揮者を務める。16年グスタフ・マーラー国際指揮者コンクールで優勝、その名を世界に知られることとなる。21/22年のハイライトは、クリーヴランド管へのデビュー、バンベルク響との再共演、武満徹作曲「ARC」を取り上げた“武満徹 弧[アーク]”公演が挙げられる。故マズアの愛弟子であるウォンは、晩年しばしば指揮台を共にする機会に恵まれる。16/17年にロサンゼルス・フィル ドゥダメル・フェローシップ・プログラムを拝命。19年12月、33歳という若さでシンガポール出身の芸術家として初めてドイツ連邦大統領より功労勲章を与えられた。20年の新型コロナウイルス感染症流行の折には、世界各地のミュージシャンと共にベートーヴェンの「喜びの歌」のデジタルシンガロングを行い、多額の寄付を集めた。ベルリン ハンス・アイスラー音楽大学にてオーケストラ/オペラ指揮の音楽修士号を取得。PACとは第119回定期演奏会(19年)以来、たびたび共演を重ねている。
2019年ドイツ功労勲章が授与された。

チェロ
アントニオ・メネセス
Antonio Meneses
1957年、ブラジルの音楽一家に生まれ、10歳でチェロをはじめる。16歳で著名イタリア人チェロ奏者アントニオ・ヤニグロと出会い、門下生となり渡欧。1977年にはミュンヘン国際音楽コンクール、1982年にはモスクワのチャイコフスキー国際コンクールで優勝を果たす。
世界有数のオーケストラや世界を代表する指揮者との共演も多く、その中には、ベルリン・フィル、コンセルトヘボウ管、ロンドン響、サンクト・ペテルブルグ響、ニューヨーク・フィル、カラヤン、ヤンソンス、アバド、テミルカーノフ等が挙げられる。また室内楽奏者としても高い評価を得ている。
レコーディングも活発に行ってきており、ドイツ・グラモフォンから発売されたカラヤン指揮ベルリン・フィルとのブラームスの二重協奏曲(vl :アンネ=ゾフィー・ムター)とR・シュトラウスの「ドン・キホーテ」の2枚は現在でも高い評価を得ている。 後進の指導にも熱心で、2008年からはベルン音楽院で教えている。
アントニオ・メネセス公式サイト http://antoniomeneses.com/