2018-2019 シーズンコンサート
- 定期演奏会
- 予定枚数終了
第110回定期演奏会 アルミンク×イッサーリス 郷愁のドヴォルザーク
2018年11月9日(金) ・ 10日(土) ・ 11日(日) 各日 15:00
スラヴの魂を感じる、美しく力強い音楽
第110回定期では、耳に残る美しい旋律、スラヴの魂を感じる懐かしいサウンドが魅力の、ドヴォルザーク珠玉の作品をお届けします。
交響曲第7番は、ドヴォルザークらしい重厚な響き、チェコ民族舞曲のリズムによる生き生きとした音楽を持つ、作曲家40代半ばの円熟期に書き上げられた名曲です。指揮は、PAC定期4度目の登場となる、ウィーン生まれのクリスティアン・アルミンク。気品あふれるタクトさばきと端正な音楽づくりで、哀愁に満ちたドヴォルザークの音楽世界を再現してくれるでしょう。
また、“ドヴォコン”の通称でも知られる名作中の名作、チェロ協奏曲でソリストを務めるのは、PAC定期初登場、イギリスが世界に誇る名チェリスト、スティーヴン・イッサーリス。研ぎ澄まされた感性とエネルギーみなぎる個性的な音で、ドラマティックな有名曲に新しい生命を吹き込みます。
人気、実力ともに優れた気鋭指揮者とソリストの刺激を受けて、若きPACが一体どんなアンサンブルを繰り広げるのか。どうぞお楽しみに。
〈 オール・ドヴォルザーク・プログラム 〉
チェロ協奏曲 ロ短調 op.104
交響曲第7番 ニ短調 op.70
指揮/クリスティアン・アルミンク
チェロ/スティーヴン・イッサーリス
管弦楽/兵庫芸術文化センター管弦楽団
兵庫県、兵庫県立芸術文化センター
文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)
独立行政法人 日本芸術文化振興会
指揮
クリスティアン・アルミンク
Christian Arming
ウィーン生まれ。レオポルト・ハーガーや小澤征爾のもとで研鑽を積み、ヤナーチェク・フィルの首席指揮者、ルツェルン歌劇場の音楽監督などを経て、2003~13年に新日本フィル、2011~19年にベルギー王立リエージュ・フィルの音楽監督として活躍。2017年から、広島響の首席客演指揮者を務めている。
これまでにチェコ・フィル、ドレスデン・シュターツカペレ、フランクフルト放送響、ウィーン響、ザルツブルク・モーツァルテウム管、トゥールーズ・キャピトル国立管、スイス・ロマンド管、ボストン響、N響などに招かれ、オペラではフランクフルトやストラスブールの歌劇場、新日本フィルなどで《ドン・ジョヴァンニ》《サロメ》《ホフマン物語》《フィレンツェの悲劇》などを指揮している。2019年には小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトで小澤征爾と共に《カルメン》全4公演を指揮した。PACとは2013年10月の定期演奏会以来共演を重ねている。
チェロ
スティーヴン・イッサーリス
Steven Isserlis
イギリス出身、世界中から称賛が集まる屈指のチェリスト。世界超一級のオーケストラや指揮者からのオファーは引きもきらず、最近ではベルリン・フィルやクリーヴランド管などと共演。世界各地の主要ホールや音楽祭に出演し、J.S.バッハの無伴奏チェロ組曲全曲演奏や、レヴィンやA.シフが弾くフォルテピアノとの共演、ボストリッジやエガーと共演するリサイタルの数々など、多くが独創的で注目の公演である。現代音楽にも熱心で、タヴナーやアデス、リゲティやリームの新作初演を行っている。また子供を対象にした執筆や演奏にも力を入れ、「もし大作曲家と友達になれたら・・・」やその続編は高く評価され、各地で定期的に子供のためのシリーズを行っている。
録音も多く、バッハ「無伴奏チェロ組曲」全集は絶賛され、レヴィンとのベートーヴェン「チェロ作品全集」や様々な作曲家のチェロ協奏曲のCDは多くの世界的な賞を受賞している。
英国から名誉大栄勲章3位(CBE)を受章。ほかにも名誉ある称号や表彰多数。