第29回定期演奏会 指揮者の下野竜也さんにお伺いしました!

■ 今公演の「聴きどころ」や、ブルックナーへの特別な思い入れなどを、教えてください。

ブルックナーは、今まで、0番、4番、5番、9番を指揮させて頂いたことがあります。
私は、ブルックナーの響きの中に身を任せていると、森の中にいるような感覚になります。
今から約10年前に、大阪フィルの指揮研究員として、(故)朝比奈隆先生の下で修行を積ませていただきましたが、その時、間近で聴いたブルックナーの響きは忘れられません。そして、ウィーンの楽友協会ホールで聴いたブルックナーの響きに圧倒され、益々、ブルックナーの虜となりました。そして、その後のウィーンでの勉強で更に、ブルックナーのいろいろな顔を知る事となりました。
そこで、今回、PACオケとは、これまでの固定観念に捉われない瑞々しいブルックナー像を描ければと思います。勿論、森の響きは忘れずに(笑)

■ ニコラ・ベネディッティさん(ヴァイオリン)との共演で楽しみにされていることはありますか?

彼女の名は、今や、欧州でも最も注目されています。日本では、初めて披露して下さるグラズノフは、きっと皆様を魅了されると思います。私もとっても楽しみにしています。

■ 兵庫県立芸術文化センター、芸術文化センター管弦楽団(PAC)の印象は?

私は、今回、4回目の共演となります。我が国でもっとも若く、そして国際色豊かな楽団です。
オーケストラは、長い時間をかけてそれぞれ独自の響きを作っていきます。そして、それがオケの顔となり地域の人々に愛される団体になっていくのだと思います。
でも歴史が浅いと言う事が、決してマイナスなだけではありません。先入観無しに、作曲家のメッセージに取り組む事が出来ます。
そして、生まれる新鮮な、純粋な響き。それが、今のPACの魅力だと思います。
私が、いつもPACを指揮するときに肝に銘じているのは、このオケ、その母体である芸術センターが出来たことのきっかけは何であったかということです。
メンバーは変わって行っても受け継がれて欲しいその「志」を大切に、彼らと取り組みたいと思います。

第29回 定期演奏会
下野竜也のブルックナー
2009年 11月 20日(金)・ 21日(土)・ 22日(日)
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